このレビューはネタバレを含みます
実写化の第一報を見た時は「えーーー有村架純がちひろさんーーー？？？」だった
自分が持つ原作のちひろさんのイメージとは全く違っていてキャスティングの意図が理解出来ず
けど実際に観てみたらあの掴み所のない優しさや毒、ふとした瞬間の「え？」とか台詞の端々にもちひろさんらしさがあって思っていたよりずっと良かった！
ただマコトの“ネグレクト親、浮いた学校生活、そんな鬱憤を晴らすために自転車のタイヤをパンクさせまくってる”部分を削るのだけは理解出来ない
そのせいでちひろさんの「大人をナメるな」がくだらないイタズラと礼儀知らずな口の悪さに激怒してるだけみたいになってしまってる
（原作ではアイスピックで腕をブッ刺されて自転車パンクの犯人であることを察してからの台詞なので前提からして違う）
原作の持つ暗い要素を意図的に排除していってるわけでもないしこの改変は本当に謎だと思う
一話完結型の原作を小話集のように詰め込みすぎていてどことなく表面上をなぞりすぎてるような…（特に中盤まで）
キャストに不満はないのでこれなら映画じゃなくてドラマでしっかりガッツリ作った物を観てみたかったな
