るどふり

SNS-少女たちの10日間-のるどふりのレビュー・感想・評価

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
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好意、単純な性欲問わず自分が望まない物をしつこく押し付けられることの嫌悪感をダイレクトに味わえるドキュメンタリー映画
外野から見てるだけでも相当辛いのに未成年者を演じる役者の人達の負担が心配になる
こんな世界に当時12歳の自分が足を踏み入れることになっていたらと考えただけで真面目に吐き気がした
撮影された素材が警察の捜査資料として提供されたことが何よりの収穫?

「子供に教育としてこれを見せた方が良い」って意見が結構あるけどちょっと個人的には同意し難い
それは「ちゃんと信号を守って横断歩道を渡らないとこうなるよ?」って轢殺された本物の死体の画像を見せるようなものだと思う
それぐらいこの映画は勉強として見せるには物理的にも精神的にも悪意が剥き出しでショックが強すぎる(そもそもR-15指定だというツッコミは置いとくとして)
どちらかと言うと小さな子供を持つ親御さんだったりに見てもらってインターネットに潜む悪意をその目と耳で実感することで、子供と向き合い危険性を説くための教材のように使ってもらった方が良い気がする

あと優しげなお兄さんは本当にただ真摯(紳士?)なだけだったのかもしれないけど私は性器画像送るぐらいしか脳のない性欲モンスターなんかより
初対面であれだけ相手が欲しがる言葉を適切に選んで発言出来てすんなりと12歳(仮)とスタッフの心に入り込んでくる話術の持ち主の方が普通に怖かった
映画の雰囲気に飲まれすぎてるのかどうしても疑って見てしまう
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