このレビューはネタバレを含みます
元風俗嬢の弁当屋、ちひろさんが通る所、人が繋がっていくのに、それが拡大するにつれて抱えてる孤独も大きくなっていく。
同じ星であるかどうか、とか期待しなければ傷つかない、のワードがあるように、言い表しにくい人との距離感と自身のキャパを描いた話だと思う。
色々謎も多いんだけど、たぶん綺麗な部分だけを描写している。
原作読んでないけど、
死んだホームレスを埋める描写、ドカタの兄ちゃんとの会話、靴の汚れ、過去を気にしない、などの部分から人殺しの気性を抱えているんじゃないか、という気がする。
ホームレスに弁当を与え、風呂にいれて服を着させるなど通常リスキーで考えられない行動だし、
嵐の夜に飛び出したくなる、という弁当屋のおばさんに共感がありそうでもあった。
つまり他とは違う何かを意味している。
弁当屋のおじさんは、弁当の食べ方をみて良い人だ、と思ったから採用したと言ってたけど、
こんなふうに食べるのも、1人で食べて感動するムーブなど普通考えにくい。
これら違和感を、元風俗嬢だからという括りで片付けてしまうのは簡単過ぎる気がする。
弁当屋をチョイスしたのはおばさんがいたからだと思うけど、
ホームレスも弁当屋のおばさんもターゲットだったんじゃないかな?
病院からおばさんを連れ出すのも連絡しときゃいい気がするし、なんかあのシーンやばい気がしたんだよな。
無断で消えて、
次に牧場をチョイスするのも人目を避けてる気がする。
有村架純のキュートな社交性演技が逆に違和感あってサイコな感じにみえてた自分がいたし、それが楽しめた