原作の漫画がどんな形なのか知らないけれど「元風俗嬢」の肩書き設定（っていうか有村架純×元風俗嬢の過去）に引っ張られすぎでは。その肩書きがない有村架純に惹かれますか？この作品観ますか？って話。
「元風俗嬢"なのに"ホームレスや街の人に優しい」「元風俗嬢"なのに"正義感がある」「元風俗嬢"なのに"お弁当屋」みたいな、この映画に限らず過去と現在のギャップで人を評価したりレッテルを貼るのはなんか違うと思う。ちひろさんという人物の本質を見るのであれば別にこの映画はあんなに「元風俗嬢」の肩書きを全面的に押して容認していく必要はない。もちろんエンタメなんだろうけど風俗嬢という仕事を勘違いしているのが分かるし、勘違いする若い人も増えそうだし、だからこそ若い人たちの間でヒットしてるんだろうなとも思う。「私たち文化系側の人間なので〜」なノリで風俗嬢を上っ面だけで評価してる感じも小馬鹿にしてるのが丸見えで無理！世話になってるくせにネ！総じてかなり日本人的な、性格悪いなって思っちゃう映画。監督脚本今泉力哉なのも、そうである意味もよく分からなかったし。多分原作の漫画はちゃんといい作品なんだろうな。
