同じ星のひと
しっくり来る。
私は道行く人や、仕事でご一緒するたくさんの人と話しながら「この人は地球に来て3日目なんだろうな」とか「地球にちょっと慣れてきはったんやろな」とか考えてしまうことがある。そう考えると人間関係の半分くらいはスムーズにいく。
本作の表現の意味は少し違うけど、妙にしっくり来た。
ちひろさんは構えない。無防備なくらい力が入っていないから、向かい合った人が構えるのをやめてしまうのだと思う。構えると相手も構えるからさ。無構えの構えってやつかな。でも、これは一番怖い構えだ。次が読めないから。
でもちひろさんは自分に対しても構えるのをやめてしまってたんだろうな。いや、自分に対しては構えていたのかもしれない。次に踏み出す一歩がどこへ向かうのか恐れていたのかもしれない。
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