あかね

ちひろさんのあかねのネタバレレビュー・内容・結末

ちひろさん(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

これ自分的にだいぶどストライクな映画すぎた👏🏻👏🏻

ある日突然海辺の町にやってきて、小さなお弁当屋「のこのこ弁当」で働き始めた元風俗嬢のちひろの物語➡️➡️

自由気ままに、
自分の生きたいように生きてるちひろがかっこよかった。
けど、そんなちひろでもしんどくなる時はあって
“今海の底に沈んでいる”っていう表現が好きだなーー。
“しばらく沈んどけ。
人間の体は浮かぶようにできてっから”
って返すリリーフランキーも好き。

小学生に虐められていたホームレスを助けて
お弁当を一緒に食べて、
お風呂も貸して体まで洗ってあげる
ちひろにびっくりした。
普通出来ひんやんそんなこと。
すごいなーほんまに仲良くなってるし。

他にも家族に馴染めないオカジ
小学生でママが夜職やってるマコト
に懐かれるちひろさん

弁当屋の店長の奥さん目が見えへんねんけど
よくお見舞いに行ってて、
どんな人にでも優しいちひろかっこいい。
多恵さんが今のあなたが好きだよって
抱きしめてくれるねんけど
今の自分を全肯定してくれる存在は大事なんだなーー。
なんか泣きそうになったここ。
ちひろも泣いてた分かるその気持ち。

ラストはちひろが別の街に去って、
酪農家で牛の世話しながら
前職はなにか聞かれると「ただの弁当屋です」
って答えるエンドやった👏🏻👏🏻
なんか仲良くなってもすって消えちゃうところが
ちひろらしい。
ずっとこういう感じで生きてきたんやろし
これからも生きていくんやろうなー

ちひろが自分の違う星すぎて観てて楽しかったし、
尊敬でしかなかった。
自分はホームレスが虐められてても無視しちゃうと思うし
家招いてお風呂貸すことも、
自分と年が離れすぎてる中学生、小学生とも
仲良くなれやんやろなーー。

「みんなで食べた方がおいしいってよく言うけどさ、みんなで食べてもおいしくないものもあるし、1人で食べてもおいしいもんはおいしいよ」

「同じ人間だなんてよくいうけどさ、一人一人みんなやってきた星はバラバラなんだからさ、わかりあえないのは当然なんだよ。だってしょうがないじゃない。そもそも別の星の人なんだから。そう考えた方が楽じゃない。」

「これいいねって言ったらさ、それいいねって言ってくれて、そうだよねって言ったらそうだねって言ってくれて。なんか、それだけでよかったんだけどなあ」
あかね

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