くぅー

スクロールのくぅーのレビュー・感想・評価

スクロール(2023年製作の映画)
3.5
“忘れてしまおう、今は何もかも。その日が来たら向き合えばいいのだから。いつだって全てをスクロールさせて。”

»理想と現実のギャップに溺れながらも、友人の死をきっかけに、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描いた青春群像劇。

はい、一応は7章からなる展開ながら、あえてなのか縦横にスクロールさせまくってる感じで、スーッと見終わっちまった余韻。

そう、迷宮の様なイントロには妙に惹かれたが、そのおかげで自分も迷いつつ見るはめに。

で、そこから死を随所に意識させておいて、友人の死をきっかけに始まる中盤は見応えあったが…女性陣のエピソードが無理やり絡んでる感じで、何とかならなかったのかなぁと。

うん、Z世代にはこんな感じの方がハマるのか…『明け方の若者たち』を思い出して見てしまってたが、こちらは閉塞感だらけでちょいと疲れたかも。

なお、俳優陣では、北村匠海…陰の多い役、好きですね。
中川大志…いい味を出してました。
松岡茉優…こじれる役もきっちりこなすあたりは流石。
古川琴音…掴みどころのない役はハマる。
さらには、忍成修吾に水橋研二に、莉子にMEGUMIに相田翔子らの芸達者なサポートが良き。
くぅー

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