祖母の家で、姉妹だけの二人劇。
改装のために家の中を片付けているうちに、昔の玩具で遊びだす。
しかし大人になった二人には、それぞれ違う事情での悩みがある。
子どもから大人へ、そして母親になる過程で、すれ違う二人の居場所。
近くに居たはずなのに、いつの間にか相手のことが見えなくなる。
大人になるとは、自分の世界に閉じこもることなのか。
ナナメのろうかの歪みが、いつしか姉妹を遠ざける。
もう一度、子どもの頃に遊んだ時間を取り戻したい。
モノクロの映像が、幻想的であり、ノスタルジックな雰囲気の空間を作り出す。