アクション映画作りって本当にいいよね!というのがひしひしと伝わるアクションコメディ映画。
かつてスターのスタント俳優をやっていたライアン・ゴズリング扮するコルトが、どういうわけか探偵役になってしまい陰謀に巻き込まれるという変則ノワールが物語の縦軸だが、それをバカップルによるラブコメという横軸でまとめられているので、観客は思考停止のデートムービーを楽しめる。
笑えるシーンも随所にあるし、気軽に映画館に足を運んで楽しめる娯楽作かと。
同じライアン・ゴズリング主演のナイスガイズが好きなら鉄板かな。わたしも好きだ。
犬がMVP。
以下ネタバレ含みます。
何故現場を離れたコルトがわざわざシドニーに呼び出され、しかもスターのお守りを命じられるのかって時点でド直球の陰謀なので事件解決パートの謎で脚本を牽引する気は制作サイドにも全然なく、キャラ芝居とアクションの2点にどっしりと重点をおかれている。
ナイズスガイズを引き合いに出したが、その点で本作とはカラーが異なる。
フェイク動画を証拠として裁判所に本気で提出する気?という点でもこの犯罪には長期的視野がなく本作はせいぜい3日程度のスパンを怒涛の勢いで走り切る映画として設計されているのがわかる。自白の音声にも証拠能力あるのかよ、と突っ込みながら観る映画なのだろう。
最後のマイケル・ベイばりの爆発多用も当然制作サイドからの脳筋メッセージに相違ない。
最後の某スターで笑った。いや体格違いすぎるだろ。