回想シーンでご飯3杯いける

Rainbow/レインボーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

Rainbow/レインボー(2022年製作の映画)
3.5
スペインのシンガー/女優、DORAが主演。一風変わったNetflixオリジナル青春映画。

「オズの魔法使い」に着想を得て作られたらしいのだが、「オズ~」は未見なので比較はできない。父と暮らす少女が、まだ会った事が無い母親探しの旅に出る中で、世間のはみ出し者のような不思議な仲間と出会うロードムービーになっている。

サスペンス的な要素もありつつ、作品の中心を成すのは、ヒップホップやアフロビートをフィチャーした音楽の存在。ビートに合わせて画面にエフェクトが入る手法は「ベイビー・ドライバー」っぽい。

DORAのエネルギッシュな演技が何と言っても魅力的で、ミュージカルパートは松岡茉優の「勝手にふるえてろ」を思わせる。ただ、訳詞の字幕が出ないのは非常に不親切。オリジナルのスペイン語設定にすればスペイン語の字幕が出るのに、耳で歌詞を聞き取れない日本人が歌詞の内容を把握する術が無いなんて、、、、(何度も言ってるけど、映画で使われる音楽は、単なるBGMじゃないんだよ!)。

今まで日本では出会えなかったようなヨーロッパの新しい流れに触れられるのがNetflixの良い所なのに、今回のように日本側のスタッフの働きが鈍いと感じる事が多々ある。何とかして欲しい。