杉山敦

ファミリアの杉山敦のレビュー・感想・評価

ファミリア(2023年製作の映画)
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2023年1月9日、ピカデリー新宿にて鑑賞。イベント割。

在日ブラジル人が多く住む団地。その隣町の山里に陶芸家の誠司(役所広司)が暮らす。息子、学(吉沢亮)が赴任先のアルジェリアから難民出身の妻、ナディアを連れて帰国する。一家は日本人の半グレ集団に襲われ、逃げてきたブラジル人青年と出会う。

映画は、「全住民(約8000人)の半数以上がブラジル人など日系南米人で占められる」(パンフレットより)、愛知県豊田市の保見団地が舞台になっている。事前にこうした背景を知らないと、なぜこんなに外国人が多いのか理解できないと思う。ブラジル人キャストも当事者が選ばれてる。

いろんなことが起こる。次々と試練が襲いかかる。生命に関わる難癖をつけられる。理不尽だし、容赦ないし、簡単にクリアはできない。善人として生きてきた誠治(役所広司)が、他人のために一歩踏み出す。そのときの迷いの無さがすごくいい。
杉山敦

杉山敦