ちょっと言葉が見つからない
ネタバレせずにこの映画を褒める自信がない
おおよそ様々なジャンルの映画の要素を
それもトップクラスの内容のものを
矢継ぎ早に転がしていき
とんでもないところへ着地する
ジャンル映画としては本当に十数年に一本レベルの傑作
登場人物が誰も彼も非常に個性的でありながら
え、君ここで死ぬの？
という驚きが続き、本当に誰がいつ殺されるか分からない
その緊張感の中
「実はこうでした」
という展開が作品のジャンルそのものを変質しつつ、血飛沫を撒き散らしつつ二転三転していく
そのどれもこれもがずっと観たかった映像
単に韓国映画、暴力映画、犯罪映画だからというカテゴライズでは収まりきれない、物凄いパワーと勢いで最後まで不安と恐怖と興奮の渦に巻き込んでいく
何の救いも希望もなく人が殺されていくのに、不思議と観後感もスカッとした開放感とカタルシスを味わえる
ジャンル映画としては近年稀に見る傑作
