昔観て主演のテレンス・スタンプあまりの渋さ、格好良さに痺れちゃったフィルムノワール。如何にもスティーヴン・ソダーバーグ監督らしいペダンチックな作風。🚬
同趣向のライアン・ゴスリング主演のバイオレンス映画『ドライヴ』なんかより遥かに堂の入った演出だと思う。まあ、どちらも奇を衒った雰囲気なのだが、映像のお洒落感&開放感で言えば本作の圧勝。独特なカメラワークや編集など、かなりヌーヴェルヴァーグを意識した作りである。
「お洒落」を売りにしてる割にはオチなんか硬派で、実際のところ正攻法なハリウッド映画という気もする。寡黙な殺し屋が主人公のロード・ムービーという点ではリチャード・フライシャー監督の『ラスト・ラン』にも近い雰囲気がある。全体的に暗い感じ。
やはりソダーバーグは時代の変化に合わせて映画を作るのに長けてる監督だ。内容は地味だけど、オススメの作品。👍