ふりふり

少女は卒業しないのふりふりのレビュー・感想・評価

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
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卒業を間近に迎えた少女4人の話。

『カランコエの花』の監督とあって、学校や教室の描写がすごく自然で、本当にあるクラスを覗き見しているような。
その上で、映画としてのエモーショナルな半透明な空気を漂わせているのだからすごい監督だなあと思う。

若手俳優陣の演技も素晴らしかった。
特に河合優実さんと中井友望さんが印象に残った。
脚本も良いのだけど、どちらかというと演技につられて少し泣いちゃった25歳男性です。

自分もあの頃は学校が全てで、そこから自分が広がっていくとか考えられなかったし、友達との思い出を忘れるとか無いと思ってたけど、高校の卒業式の記憶がびっくりするぐらいすっぽり抜けてるあたり、それぐらい儚いものなんだなあと。

ともあれ無い記憶が蘇ってくるとても良い作品。
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