あまり卒業式というものに思い入れがない。
楽しそうに沸き立つ教室での居心地の悪さ。馴染まなければ馴染めない。学校という大きな世界の中で見えるものは責めるようにわたしに笑いかける。
大人になってみれば、と今なら言える事は沢山ある。
でもタイトルは少女は卒業しない、だ。
それぞれの少女を大事に抱えたまま大人になっていけばいい。
誰に感情移入するわけでもなかったけれど、
それでもわたしの中の少女もちゃんと肯定してもらえた気がする。
彼の歌声を独り占めしたい女の子良かったな。その彼がさほど上手くない歌声なのも良かった。わたしはこういう恋に惹かれがちだ。