りょうすけ

オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児のりょうすけのレビュー・感想・評価

4.0
「オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児」

巨漢でありながら、俊敏なその指の動きはまさに圧巻で、世界中の人を虜にしたカナダ出身の黒人ピアニストのドキュメンタリー。シネマテークたかさきで上映されていたが、アマプラにあることを知り、日程の都合から家で鑑賞することに。
ここ最近の音楽ドキュメンタリーの中では一番満足のいく作品だった。彼の生い立ちや名声についてだけではなく、公民権運動の時代にキング牧師に触発されて製作した「ヒム・トゥ・フリーダム(自由への賛歌)」から現在の「Black Lives Matter」までの誘導が上手く非常に印象的だった。途中途中に挟まれるジャズミュージシャンたちの演奏がまた至福で、特に「Orange Colored Sky」が良かった。
有名な音楽家は大体若くして亡くなっているというイメージが強いのでオスカー・ピーターソンが80過ぎまで生きていたというのは驚きだった。離婚歴が多かったり、浮気してたりと有名音楽家っぽい人物像もあった様だけど…
「腕が2本以上あるみたい」っていう表現があったけど、実際に腕が何本も生えてるみたいな演出があったピアニストの映画があったことを思い出した。多分「シャイン」か「海の上のピアニスト」だったと思うけど、どっちだったかは思い出せない。
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