映像と音楽そして人の演技が見事に集約されていてとても素敵な映画でした。
パリの風景が車の中から眺めているように映し出されて、まるで観光をしているような気分を味わえましたし流れている音楽も全て素敵なＪａｚｚの曲と歌ばかりで、映画の舞台フランスのパリの雰囲気にピッタリだと思いました。
そして主役のお二人でタクシーの運転手シャルル役のダニー・ブーンさんとそのタクシーに乗るマドレーヌ役のリーヌ・ルノーさんの演技が素晴らしかったです。
ほとんどがこのお二人のタクシー内の会話なのですが、マドレーヌが呼んだタクシーがシャルルの車であったことがなにかの巡り合わせ？と観た後に思いました。人との出会い、偶然出会った人が少しの会話の中で直感的にこの人ならと感じることがあります。マドレーヌはそう感じたのではないかと思うのです。そんなマドレーヌが想い出の場所を巡りながら話す過去の話は、ちょっと心が痛みましたが…。
シャルルは、そんなマドレーヌの話を聞くうちに自分は何をすることが良いのかを考えるようになったように思います。
そして最後の頃はまるで親子のような温かい雰囲気を感じさせてくれました。
こんなに良い映画なのに、上映館が少なすぎです！もっと増やしてほしいですね。
是非観てください。
