numasan

母とわたしの3日間のnumasanのレビュー・感想・評価

母とわたしの3日間(2023年製作の映画)
4.2
心温まるとても素敵な作品でした。
娘を思う母と母を思う娘、なんと言っても母ポクチャ(キム・ヘスクさん)の娘チンジュ(シン・ミナさん)を思う気持ちが、すごく心に刺さりました。ポクチャが若いころ自分ができなかったことで悔しい思いをしたこと。
娘にはそんな思いはさせたくないという親心が観ていてすごくわかります。
でもチンジュはあることをがきっかけで母と距離を置くようになるのですが、そんなとき突然の母の死。その時の彼女の気持ちはどんなものだったのかを思うと胸が痛みました。そしてチンジュは母のやっていた食堂で母が作ってくれた料理を作り始めるのですが、それには彼女の母への贖罪と感謝の想いを込めて作っているように私には感じられました。
3日間の間だけ幽霊となってチンジュを見てきたポクチャも彼女の真意に少しずつ気づいてゆき、彼女のためのある決断をして行うラストシーンが素晴らしくもとても切なくて泣いてしまいました。
観ることができてとても良かったです。
numasan

numasan