Keito

パリタクシーのKeitoのレビュー・感想・評価

パリタクシー(2022年製作の映画)
3.9
感想

「素晴らしきかな、人生。」

タクシー・ドライバーの男性の数奇な運命を描く。

人生に絶望した時、きっとこの映画を見返すことに間違いありません。
マドレーヌのようにどれだけ人生が辛くて、苦しくても前を向き続ける姿勢と歳を老いても若々しくいることができる元気さとタフさ、鑑賞中に思わず涙が出てきて、ハンカチで拭かずにはいられませんでした。

自分が生きていく中で会う人達。自分とすれ違う人はこの先、関わることが殆どないかもしれないけど、人生は予測不能で、運命を変えるような素敵な出会いもあるかもしれないという事実。希望を持って生きることが重要だと再度考えさせられました。

そしてパリの街並みも素晴らしかったです。国民性というか、車が少しでも停車したら騒音のようにクラクションを鳴らしまくるのはドン引きしましたが、、。フレンチや文化遺産など、実際に現地に赴いているかのような感覚が味わえて素晴らしかった!

映画情報

終活に向かうマダムを乗せたタクシー運転手が、彼女の人生をめぐるパリ横断の旅に巻き込まれていく姿を描いたヒューマンドラマ。

無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。

「ミックマック」のダニー・ブーンがタクシー運転手シャルル、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーがマドレーヌを演じた。監督・脚本は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。
Keito

Keito