電車を乗り継いで、小さな映画館で観てきました。
ニュー・シネマ・パラダイスに出てくるようなノスタルジー溢れる映画館。
90分。一番前、ど真ん中のソファに寄りかかかって過ごしたせいか、どっ…ぷりとパリの街に行ってました。
そして、
そのパリの景色が美しく、
かかる音楽の歌声がとても艶っぽかったせいなのか、
私にも88歳になる老親がいるせいなのか、
ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」を観ていたせいなのか、、、
(タクシー運転手のシャルルの苛立ちの裏にある家族を思う気持ち《働けど働けど楽にはならず…愛する家族と過ごせない苛立ち》がなぜかすっごく伝わってきて…)
嬉しくて嬉しくて涙が止まらず。
良かったね…
チャーミングなマドレーヌ。92年の人生には歴史があった。
フランスの歴史そのものだった。
二人の車の中での会話でストーリーは進む。
マドレーヌが話し、相づちだけのシャルルが、変わっていく。
心と心に絆ができる時、年月の長さは関係ないんだろうな。
最後は読めるけど、やっぱり意味深い。
慈悲や施しではない。
教えを与える。
旅に出なさい。
大好きな写真撮って思い出作って、
たくさん話して、たくさん笑って
怒らないで、笑って
そんな人生をって。
もったいないから。
人生に大事なこと教わりました。