雨女

パリタクシーの雨女のネタバレレビュー・内容・結末

パリタクシー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホテルで恋人と一緒に観たら帰りの車で討論になってしまった😅💦
私は好き。女性の人権を勝ち取ってきてくれた人の物語ということで、涙を流しつつも飽きずに観れた。正直ラストは序盤から既に想像出来てしまったけれど、それでも割と素敵だったと思う。既にだいぶ恵まれた時代に生まれた女からすると、なぜマットのことは憎まないのか?と感じてしまった部分もあったが、長く生きたら最後はやっぱり最初の愛に帰り着くものなのかな〜と納得したりした。
一緒に観た恋人が言うには、「復讐したくなってしまった気持ちはわかるが、夫のアソコを燃やすのは悪手だった。DVやレイプを行う人間というのは、殺人鬼に成りうる人間であるという結論が出ているため、彼から男性としての機能を奪ったなら殺人鬼を作り上げて野放しにしたのと同じ」とのこと。
女の私からすると、女を強姦したり子供に暴力を振るうのは、殺人と同等レベルに劣悪な行為だと思う為、その点にはあまり同意できなかった。
強姦されるというのは、魂を殺されるのと一緒。そして命よりも大切な子供を殴られることがどれだけ重大な出来事なのかをあの男は理解できていなかったから、アソコを失うことになった。当然の報いだ。
ああいった男尊女卑の強い時代に、もしあの男の子供ができてしまっていたら、マドレーヌは中絶を望んでも不可能だったのでは?と思うので、子供ができる前に大元を焼いてしまって正解だったと思う。
終わり方はイマイチだったが、マドレーヌのように声を上げてくれた人達が作り上げたこの時代に感謝する気持ちを込めて星4。
雨女

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