陽気な雰囲気ただようジャケのつもりで観ると、全く異なる場所に着地するのでびっくりするかも。
とは言え全体を覆うトーンは明るめ。身内からの説得で、高齢者ホームに入居するために自宅からタクシーで移動する女性とその運転手の、ほぼほぼ会話劇。しかもほぼほぼ車内。車内以外はおばあさまの回想シーン。
よくあるマイペースな高齢者&振り回される若年層の珍道中みたいなふりして始まりますが、そんこたぁない。ぜんぜん異なる様相を途中から見せ始めますから油断しちゃならんですよ。
いつの間にか社会派を纏ってますから。
でも不思議と軽やか。
おばあさまと運転手のどちらがより重ためかというと、運転手。
背負ってきた生き様はおばあさまの方が重ためながらも、あれもこれも飲み込んで、酸いも甘いも噛み分けて今がある、そんな佇まい。
彼女の思い出話はセピア色。
運転手は今を生きる悩ましさの真っ最中といったところか。
何れにしても、ラストは終盤から予測していたが、心暖まりました。
ありがとうございます💐一週間がんばれそう。