このレビューはネタバレを含みます
劇場版第一弾。
不良まっしぐらだった花道の、中学生の頃にちょっとした因縁のある相手の高校との試合。
オープニングテーマと映像を観るだけで強烈なノスタルジー。
ついこないだ、同輩たちと行ったカラオケで『君が好きだと叫びたい』を歌ってたのが居て、あまりにも懐かしくなってAmazonプライムで探して観てみた次第。
まずもって感心したのが、時代を差し引いても非常に躍動感があって瑞々しい作画のほど。
もちろんモブキャラのバンクシーン等有るにはあるが、コート内で己が力をぶつけ合う選手たちの汗と息遣いのリアリティはどうだろう。原作の井上雄彦さんの生命を感じる力強い筆致もしっかり生きているように思える。
そして各キャラクターの個性をより一層引き立たせている、青二プロダクション声優の草尾さん、置鮎さん、緑川さん、小野坂さんらのフレッシュで繊細な演技は掛け値無しに素晴らしい。
正味40分足らずの尺だが、構成に無駄が無く起承転結が鮮明になっているのでこれはこれで良し。
セル画時代のスポーツアニメの面目躍如、という出来栄え。