このレビューはネタバレを含みます
最近ラブコメものが苦手で避けていたのですが、というのも恋愛市場に揉まれてない今の自分がそれを観ても価値がないんじゃないかみたいな訳わからん自問自答を繰り返した結果観るのが大分遅れてしまった。
結果凄く良く得るものがあった。特に前半部分、後半部分はどこに着地させるかだけだよねみたいな感じでそこまで面白くは無かった。
何が良かったかというと40歳のソレーヌも24歳のヘイジも相手に全く「依存」してないから見れるんだと思った。相手が愛してくれるから、お金を持ってるから、連れていて自慢できるから、そんな理由で恋愛に発展するケースの方が多い筈。
だけどソレーヌもヘイジもそれは全く無くてお互いの会話、息遣い、視線、雰囲気。それらが最低限で後はさっさと絡み合うというのが大人っぽくてエロい。特に個人的にはソレーヌがヘイジのトレーラーを出る時に後ろ目でチラッと見ながらドアを閉めて外へ出る時の表情、その後後日ヘイジを自宅に誘ってサンドウィッチを作る時にサッとエプロンを着ける時の一連の動作が洗練され過ぎていて色っぽかった。あと特にヘイジからショートメッセージでお誘いを受けて真っ白なドレスを着て飛行機乗ってヘイジのホテルへ向かうソレーヌ。そこからの絡み合いがエロすぎる。
大分この辺りで興奮してしまったがこれが40歳になったアンハサウェイのプロデュースと聞いて彼女のフェミニズム、アンチエイジズム観点からの主張がある事に後から気がついた。
ハリウッドだったら40歳くらいの俳優が24、5くらいの女優と恋愛なんてザラなのに年齢が逆だとワーワー揶揄されるの何なん?みたいな怒りがあるのかもしれない。