柏エシディシ

ストーリー・オブ・フィルム エピソード8. 世界を席巻する新しい波の柏エシディシのレビュー・感想・評価

4.0
1960年代後半。
西ヨーロッパを中心に派生したNouvelle Vague"New Wave"は世界中に派生していく。
東西冷戦の緊張が深まっていく中、厳格な体制に抗う様に、個人や自由を謳い、支配者を嘲笑い、現実を超越する精神を希求する、抵抗の映画が生まれていく。
それは旧来の映画的文法への反抗と脱構築と同義である。
アンジェイ・ワイダ、ミロシェ・フォアマン、ポランスキー、タルコフスキー、パラジャーノフ、大島渚、今村昌平……
新しい波は広がり続けるインド、イラン、南米……浅学のためリッティク・ゴトクの映画を知らない。宿題が増える。
私的"絶対に観たいのにまだ観れていない映画"筆頭「怒りのキューバ」登場!いつか絶対に観たい。
それも映画館のスクリーンで。
東側諸国や第三国に限らず、混迷する西側でも抵抗の映画は生まれ続ける。
未だなお戦い続けるケン・ローチ。
抵抗の時代は若者の時代。
リチャード・レスターとビートルズ。
デニス・ホッパー「イージーライダー」
そして満を持して登場する巨匠スタンリー・キューブリック。
オーソン・ウェルズとも重なり、それとも違う特異な感性とヴィジョン。
その先進性。
柏エシディシ

柏エシディシ