都部

ベスト・フレンズ・エクソシズムの都部のレビュー・感想・評価

2.3
80年代を舞台とした除霊劇だが、コメディと呼ぶには陰湿でホラーと呼ぶには半端な作品という印象。OPの期待感に反して鈍重さを増す一方のホンも気になるが、愛着をまるで持てない登場人物の配置や見せ方も単調というか単純化されているきらいがあった。『人が一人も死なないとか緊張感に欠けるぜ!』という不服もあり、ジュブナイルホラーだから、と述べるにはジュブナイルである必要性も感じず、テーマがゆっくりと形骸化していく筋書きにも問題がある。テンポが悪いのを勢いで誤魔化すこともなく、悪魔の陰湿な手口の数々で場を持たせるにはエンタメとしての魅力も欠いていた。話の纏め方も急にラジカルだし、どういう方向性の作品を見せたいのかも曖昧模糊としていて評価は低くならざるを得ない。かろうじてアミア・ミラーの演技は終始良かった。
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