このレビューはネタバレを含みます
「恋するけだもの」で気になった田中俊介主演作ということで鑑賞。彼が演じる主人公大貫大がこの世とあの世で地獄巡りするお話。
終盤でこれまでループを繰り返していることが示唆されるわけだが正直その出し方は姑息に感じた。途中の不自然な展開(「何で仕事サボってセクハラ患者の頼み事を引き受けるのか?」とか「ユウが急におかしくなったのどゆこと?」とか諸々)殆んどを「これまでのループでなんか縁ができてた」とか言い逃れできるのはなんだかなぁ。シナリオ書いた人たち(企画者と監督)がどういう意図だったかは分からんけど、もうちょっと何とかならんかったんか?
他にも不自然な説明セリフがチラホラあるとか2020年にもなって未だに看護師にナースキャップってどうよ?とか細かいノイズがあるけど省略。結局(恐らく1番力入ってた)骨董市の場面が1番面白かったかな。
とはいえ役者たちは皆んな良かったんでそこは収穫。田中俊介は期待通り、田中泯は相変わらず圧が凄い。そしてなんと言っても萩原聖人の「カラ元気なんだけど悲壮感が無い」感じが素晴らしかった。もしかすると国男は大よりもループしてる回数多いのと違うやろか。
まあなんとなく「たまにはインディーズ映画見てみようかな」って気分になった時に見るのがお薦め。