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アバター:ジェームズ・キャメロン3DリマスターのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

4.1
「興行収入の高さ=良い映画」とは思いませんが、私も映画「アバター」を賞賛している一人です。2009年公開時は、都市郊外に住んでいたため普通の3Dで鑑賞しました。それでもかなり映像に驚いたのですが、当時から「IMAXはもっと凄い」と聞いていて、IMAXで上映している映画館が近隣に無かったことが実は心残りでした。そしたら3Dリマスターで2週間の限定公開!ネット予約で座席をチェックするものの、皆さんはえーはえー。考えることは一緒ですね〜。なんとかチケットを抑えて劇場へ。
映像はやっぱり凄い。架空の衛星パンドラに生息している動植物を大画面で観るのがこの映画の楽しみ方であります。IMAX3Dでの鑑賞は、映画というより映像アトラクションに近い。広角レンズで撮影(設定?)されているのか、画面は手前も奥行きもピントが合ってくるので、画面の端や奥の方の細かいディテールまで見ようとすると大変、一時停止して欲しくなります。IMAX3Dでの鑑賞がさらに凄いのは、ジャングルには小さな虫が飛んでいて、砂煙の粒も立体で飛んでいます。そもそもジャングルの葉っぱとか全部CGなのかと思うと、凄い。(ワンシーンのデータ量どれくらい?)
ネコ科の動物が人類へと進化したかのようなパンドラの先住民ナヴィは、今回も始めは少々気持ち悪いのですが、映画が進むにつれて徐々に見慣れてきて、中盤以降になると人間よりナヴィの姿の方が正しく見えてくるという。さらに映画のヒロインのネイティリが可愛く見えだしたら、「アバター鬱」発症の兆しなので要注意。
2009年公開時に鑑賞した時は、ストーリーにもそれなりに感動したと思うのですが、時代の変化のせいか、今観ると少々説教くさいというか、真面目な学級委員が「こういうの良くないと思います」と得意げに言ってるようで、なんか気恥ずかしく感じました。とはいえ、良く言えば王道の分かりやすいストーリーなので、「映像を観に来た」という私のような映画ファンは、その分映像に没入できるって事です。
また、あらためて映画を観ると、地球人サイドの戦闘ヘリやロボットもそこそこカッコよかったです。他にも、スティーヴン・ラング演じるクオリッチ大佐は全てがマッチョで面白いのと、アーミールックが異常に似合うミシェル・ロドリゲスも良かったです。
ちなみに、「アバター」の舞台は西暦2154年、同じくジェームズ・キャメロン監督「エイリアン2」の舞台が西暦2179年との事で割と年代が近い。どちらも冷凍睡眠のようなカプセルで宇宙を旅していたので、双方ほぼ同じ年代とも考えられる…って事は、若かりしクオリッチ大佐が別のエイリアンの星に攻め込む映画があっても良い。もちろん共演はミシェル・ロドリゲスだ!(妄想乙)
映画終了後は、次回作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のオマケ映像がありました。これまたIMAX3D以上で観ないとダメな映画でしょう。(12月は年末年始に向けてきっと忙しいからロングランにしろよ〜IMAXのロングランだぞ〜)
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