紅梅シュプレヒコール

アトラスの紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

アトラス(2024年製作の映画)
3.7
ジェニファー・ロペス主演、『ランペイジ』『カリフォルニア・ダウン』のブラッド・ペイトン監督によるNetflixオリジナルのSF大作

人工知能ハーランの反逆により甚大なダメージを負った人類は、対人工知能を主目的とした組織"ICN"を結成し、抗戦を続けていた。追い詰められたハーランは地球を離れ、別惑星に姿を眩ましていたが、分析官アトラスは彼の所在を見つけ出す…

人工知能と人間の友情を描く作品は割と好きなので、軽く期待していた作品です

ラブコメ映画『マリー・ミー』を観てから注目しているジェニファー・ロペスが主演していることやシム・リウ、マーク・ストロングが出演していたりとキャスト陣からも興味を引かれ鑑賞

アンドロメダ銀河にあるGR-39という惑星を舞台に、搭乗型ロボット"アーク"を駆使して悪者AIの拠点をぶっ潰そうとするという単純明快なプロット

『ターミネーター』『ブレード・ランナー』『宇宙の戦士』を彷彿とさせる要素が入り混じったSF欲張りセットのような作品でした

派手で見応えのあるシーンは幾つかありましたが、ドラマ性の薄さやキャラクターの弱さ、敵デザインと惑星デザインの安っぽさが気になってしまう

主人公と彼女を手助けするAIのスミスにのみ焦点を当てて物語は展開していくので、他キャラクター描写がほったらかしになってしまい、敵や仲間の魅力が弱くなってしまっているのは結構致命的な気がします

敵側の黒スーツに身を包んだ悪者然とした服装もコスプレ色が強く、なんだか見ていて恥ずかしかったです

ただ、最後のバトルは迫力があり楽しめましたし、ほぼグリーンバックのみの環境で演じていたのであろうことを考えるとジェニファー・ロペスも中々の熱演をしており、鑑賞後は彼女に拍手を送りたくなりました

人にオススメするほどではないですが、観ようとしている人を止めようと思う程悪い映画でもなかったです