~天使の顔に隠された悪意、再び暴かれる闇~
不気味さと緊張感が続く一方で、新鮮味に欠ける展開が惜しい続編。
「The Bad Seed Returns」は、2018年版「The Bad Seed」の続編で、前作の出来事から数年後の物語を描く。主人公のエマ(マッケンナ・グレイス、「ゴーストバスターズ/アフターライフ」「アナベル 死霊博物館」)が再び中心となり、彼女の悪意が新たな環境の中で次第に明らかになる。
映画の見どころは、マッケンナ・グレイスの演技。彼女は純粋さと冷酷さを同時に表現し、エマというキャラクターに複雑な魅力を与えている。おすすめのシーンは、エマが学校生活の中で新たな標的を選び、徐々に支配していく様子。静かでありながらゾッとする展開が続き、彼女の計算された行動が際立つ。
一方で、ストーリーは前作のパターンを踏襲しており、新鮮味に欠ける部分が否めない。サスペンスの要素は強いものの、驚きや斬新さを求める観客にはやや物足りないと感じられるかもしれない。
シンプルに前作の劣化版。
キャラクターの闇が深まる過程を描いた点は評価できるので「The Bad Seed Returns」は、前作を楽しんだ観客や、心理サスペンスが好きな人は一度見ても良いかもしれないが、「暇ならば」のレベル。