映画太郎

ヴィーガンズ・ハムの映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り「ヴィーガンをハムとして売り食べる」カニバリズム的描写を爽快かつコミカルに描いた作品。
愛情を失くした離婚寸前の夫婦仲・同業知人からのマウント・経営破綻寸前の生肉店…つい殺っちまったヴィーガン青年をハムとして販売する所から物語は好転し始める。躊躇いがなくなり見境なく狩りを開始する夫婦。遂には娘の彼氏、小太りな少年すらまでも手に掛けようとしカニバリズム全開。このままではいけないと人としての理性を取り戻した所で最後は呆気なく捕まってしまい物語は幕を終える。

差別的な表現描写が多くエッジの効いた内容だが狩りシーン等は展開も早くコミカルに描かれているので、怖さよりも面白さが勝つ印象。序盤の設定から既にかなりぶっ飛んだ内容なので印象的な作品でおもろかったです。にしても、TVを観てどんどん染まりながらも自分では手を下さずに旦那を動かす嫁の優勝。

主張することは悪ではないが、過激派の様に相手の主張を否定する・攻撃することは、受けて側にも亀裂を生んでしまう。お互いの意見主張を尊重し合い共生することが大切なんだと改めて感じました。
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