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渇いた鉢のゲルのレビュー・感想・評価

渇いた鉢(2022年製作の映画)
3.3
主演の安倍一希氏の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。

「陰」と「陽」の陰100%作品。
設定が非常に重いテーマであるし、雰囲気もずっと深海の水底のようで重い空気が漂う。
基本的に静かで、台詞が少ないシーンも多く、中盤で眠くなってしまった。
常に余裕がない松村の精神状態が表現されていたと思うが、もう少しだけ緩急があれば更に観やすかったかなと思う。
松村は酒に溺れたり完全に自暴自棄になったりせず、きちんと仕事をして生きている。
悪夢のような毎日でも、あるはずだった未来を想像したり、ある意味とてもリアルな作品。
男性がスカートを履いていてあんなに恐ろしいと思ったシーンは初めて。
全編通して
安倍一希の鬼気迫る演技は見ものだった。
また、スミレ役の子の演技がナチュラルで上手だった。

2023年に観たカラオケシーンのある映画7本目。
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