ありさ

メトロポリスのありさのネタバレレビュー・内容・結末

メトロポリス(2001年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

AKIRAをほんの少しだけさわった程度の私でもわかる。大友さんらしい妙にパステルカラーやナイトな色合いである箇所が私にとって好ましい。アニメーションの閉塞感に少し慣れてきたのは、3Dグラフィックのおかげだろうか。ロボットとジャズの取り合わせを新鮮で正しいと思う。人間のマイナス部分と情熱の権化、ロックは座ってこれをみているわたしたちだし、まぶしいほどに分け隔てのないケンイチの棒読みでモタモタした声は彼の人間としての魅力をさらにまぶしくする。フィフィと写真に映るケンイチの振り切った明るさは切ないけれど、マシンだからこそ彼女がまた現れてくれないかという期待がその苦みを少し軽くしてくれた。わたしのバベルの塔の記憶は何処へ?
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