後世に語り継ぐべき、忘れてはいけない事件や出来事を映画の題材にすること自体が意味のあることだと思います。それだけでこの作品は評価に値するのではないでしょうか。
複雑な時代背景や人間関係を丁寧に描いており、どのような理由で凄惨な事件が起こってしまったのか、その理由について理解しやすい作りになっていると感じました。特に登場人物が多い中、それぞれにしっかりとキャラクター付けをしている点が良かったと思います。
ノンフィクションを題材に物語を作る場合、どこまでが事実なのか線引きがはっきりしている方が好みです。キャラクターの行動や発言は現実にモデルとなった人の主張なのか、それとも作り手の主張なのか明確に描き分けてもらえると、個人的に題材に関する自分の意見や考えをまとめやすいです。
