Tomato

福田村事件のTomatoのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
4.3
まず、この事件や周辺の歴史の存在を知らないまま、人生を終えずに済みました。
新宿など先に上映していた映画館に足を運んだ方々が大勢いたおかげで、地方に住む私も映画館で無事見ることができました。地方の小さな映画館が7割弱くらい埋まっていました。

この映画をきちんと映画館で観なくてはと1人でも行く覚悟だったのですが、たまたま話した友人が興味を持ってくれて一緒に観ることが出来ました。友人は歴史に興味のある親ともう一度観ると言ってくれました。

子役も含め全キャスト素晴らしかったです。命と同じ名前の重さ。
史実自体は残忍極まるものですが、映画を通して監督の人間に対する優しさがあり、映画として昇華されていると感じました。

9月1日に映画の存在を知って以来Filmarksのこの映画のレビューをチェックするのが日課になっていました。

井浦新の無力感、田中麗奈の不満感、瑛太の深い悲しみと怒りを抱えた佇まい。水道橋博士の子どものような涙。
1人でも多くの人に受け止めてほしい映画です。
Tomato

Tomato