「デマや噂に騙されず冷静になりましょう」
オウム真理教の「A」佐村河内氏の「FAKE」など、攻めたドキュメンタリーを撮ってきた森達也監督の初の劇映画と期待していて、ようやく鑑賞！
1923年
関東大震災をきっかけに巻き起こった朝鮮人大虐殺を描いている
実話を基にした作品
朝鮮で通訳などの仕事をしていたが、虐殺を目の当たりにし故郷の福田村に帰ってきた澤田夫婦（井浦新、田中麗奈）
セックスレス4年、耐えられない妻
シベリアで夫が亡くなった未亡人（コムアイ）
船頭の男（東出昌大）と夫が戦争に行ってる間から関係を持っていた
不倫は姦通罪
びんぼっちゃまみたいな服着ててもかっこいいのは東出さんくらいだろう
焼けた肌、色気がすごい、、、
寝取られてる所を情けなく見つめる事しかできない夫
まぁ、このくだりはいらないかな〜と思いつつ
本題はここから！！！！
9月1日関東大震災が起き、直後の大混乱
都心で働く朝鮮人労働者が暴動を起こしている
朝鮮人が日本人を襲ってくる、井戸に毒入れると噂が流行る
だれも見た者はいない、聞いた話
デマだ
しかし新聞が政治的な意図でデマを拡散
恐れた村人たちは、自警団が竹槍を持ち、家族や自分の身を守る為に次々と朝鮮人を殺していく
不安ゆえの過剰防衛
集団心理の恐怖
村にやって来た讃岐の薬売りの行商人の15人
その聞き慣れない讃岐訛りを聞いた村人は
朝鮮人だと騒ぎたてパニックになり騒動が起きる、、、
「朝鮮人だったら殺してええんか！！」
ここの瑛太さんの演技すごかったな
朝鮮人だって、日本人だって
いい人もいれば悪い人もいる
残虐シーンを煽ってくるような太鼓のBGMが胸糞だった
「国を守るためにわしら死なすんか
そんな戦争意味あるか」
「新聞はなんのために存在してるんですか？権力の言うことは全て正しいのですか？」
大人たちが話している中で、子供が無邪気に遊ぶ愛おしい姿、、、
子を守ろうとする母の叫びに胸が張り裂けそうだった
福田村事件の前に
朝鮮人、中国人、社会主義者6000人が虐殺されたという
デマや差別、偏見
これは100年経ち、SNSが普及し情報が拡散されやすくなった現代のほうが危険
ヘイトクライムはなくならない
だからこそ、この作品を多くの人に観てほしいと思う！！
キャストもめちゃくちゃよかった◎
井浦新さんのどこか無気力な感じ
逆に松浦祐也さんのたぎってる感が凄かった
水道橋博士の狂気、かなり胸糞
女性新聞記者の演技も熱かった
一人ひとり書きたいくらいみんなよかった！！
