樺太柳葉魚

J005311の樺太柳葉魚のネタバレレビュー・内容・結末

J005311(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

昨日から神崎の背景にあるものについて考えていたら、最終的に怖くなったので、この映画は私の中では完全にホラーです。それも近年稀にみる最強ホラー。いや、ホラーという言葉では集約できない異様な物語。ラストの助手席で項垂れる神崎がシルエットなのが怖い。生きてる人間?ずっと空洞の人形みたいな存在だったけど、ラストで完全体になったんじゃ?山本、無事に帰れる?とか、ホラーな感想を抱いた。でも、きっと、山本は神崎が生理的に好きじゃないし、理解できないけど、月1位で生存確認に行って、文句ばかり言って、特に何もしないで帰るんだろうな。ただそれだけだけど、神崎はそれで救われる。と、思いたい。冒頭、神崎に電話してきた相手は何者なのか。何故その後出ないのか。神崎の目的は何だったのか。もう考えたくない。だって霊的なモノを想像しちゃうんだもの。実際にいるかどうかは別問題。神崎の頭の中に存在する霊。神崎の部屋の見せ方も不自然で、実は画面から外れた場所に遺体があるんじゃ?神崎は罪の意識から死に場所求めたんじゃ?そう考えると陳腐なんだけど、表現の仕方が怖い。ってか、遺体は私の勝手な想像だから、そういうつもりで撮ってないと思うけど。とにかくずっと考えてしまう、この映画。
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