100万あげるので
ある所まで連れていって下さい
道端でひったくりしていた男に声をかけ、レンタカーでドライブ。
日本っぽくない題材。
キアロスタミの「桜桃の味」っぽい。
低予算ながら見知らぬ2人の奇妙な関係性と彼らが何を考えているのか分からない緊張感があるので、最後まで興味引かれる作品でした。
一応連れてってもらう目的は途中の会話で出てくるが、それ以外の説明は無いまま話は進む。
孤独や絶望を感じる人は多くいるんだと思う。
昔と違って直接的なコミュニケーションを必要としなくても生きていく事ができる世の中になっているのかもしれない。
でも、ちょっとした勇気やきっかけさえあればそういう悩みから少しは解放されるんじゃないかな。
同じような気持ちの人って沢山いるんだろうからさ。
スーパーのオギノやロッキーなど馴染みのある風景が沢山出てきたので、これはまさかとは思ったけどやっぱりそういう事だったのねというクライマックス。
騒音で聴きづらいセリフや長回しがちょっとしんどい箇所などあったけど、余白で色々考えが膨らむ作品は個人的に大好きなので次回作も楽しみな監督さんですね。
タイトルの意味は鑑賞後に検索したほうが良いです。
センスある良いタイトルです。