鹿男

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの鹿男のネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まさかSEEDの劇場版を観られるとは思っていなかったので半信半疑になりながら鑑賞。
ラクスとキラのすれ違いに始まり、色々な愛がテーマになっていた。ラクスがキラに傷付いてほしくない気持ち、オルフェがラクスにモーションかけている時のキラの気持ちは分かりやすいのに、当人達はお互いに遠慮してはっきり口にしないもどかしさが見所で、後半に突如現れたアスランが殴り合いでキラの気持ちを吐き出させるシーンは爽快感があった。
正直に言うとキラとラクスがどのようなキャラクターなのかわかりかねていたが、今回の映画ではとても感情移入できた。ラクスが「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです!」とオルフェに啖呵を切る一方で、キラはアスランに殴られて「ラクスに会いたい。でも嫌ってないかな」と零すのが対になっていてよかった。
新キャラではイングリットが素晴らしかった。ラクスに言い寄るオルフェを見て何度も涙し、ラクスにオルフェを受け入れないことを問い質す様子がオルフェへの想いの重さを物語っていた。イングリットは愛がテーマの本作でラクスと並ぶ主役と言って良い。派生作品での補完描写が待ち遠しい。
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