ミヤマレベッカ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのミヤマレベッカのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

もうほんとにほんとに最高でしたッ……!!!映画館でこんなに興奮したのは久しぶりです。この日のためにアニメシリーズを全て見返してから劇場へと赴いた甲斐がありました。
まず戦闘シーン。もうしょっぱなから迫力もスピード感もたっぷりなハイクオリティのMS戦が見れて大感動。新機体はもちろん、アニメシリーズで活躍した機体もたくさん採用されていて興奮しっぱなしでした。
そしてキャラクターとストーリー描写、いい意味で度肝を抜かれました。
そもそもSEEDと言えば、差別的なすれ違いから始まる戦争、そんな中で育まれる熱くもあり哀しくもある若者たちの友情と行く末を描いたシリーズである……というのが個人的な作品への認識でした。
なので今回の劇場版でも引き続き終わらない戦いへの悲哀を熱く描くのかと思いきや……まさかの「愛」をテーマのど真ん中に据えてSEEDらしい若者たちの葛藤を再び見せてくれたことへの驚きと感動でもう鑑賞中どうにかなりそうでした。まさかガンダムでここまでど真ん中に、愛を語った作品に出会えるとは……!!
とくに終盤のキラとラクス、眩しすぎて目が焼かれるかと思いました。キラが曇りなきまなこで「ラクスはラクスだ。そのすべてを愛してる!」と言ったあたりで私の尊さゲージは天元突破。そして満を持してのプラウドディフェンダーとストライクフリーダムガンダムの合体シーン、あまりにも神々しすぎましたよね……??あのふたりがエンゲージした瞬間、思ったのです。いま、世界が生まれたと。わたしは国生みの瞬間を見てしまったと。震えましたね。イザナギとイザナミじゃん……神話ってこうやって紡がれていくんだなとあの数カットで思い知りました。(※個人の感想です。)

今作はキラとラクスがメインの主人公でしたが、他のキャラクターたちもとてもよかった。もう書き尽くせないほどによかった。
序盤でキラが闇落ちしかけた時はどうなっちゃうの!?これ、映画1本で終わらすのは難しくないか……!?とヒヤヒヤしたのですが、ここでキラに喝を入れるのがアスランである、というのがもう、本当に、本当に、ありがとうございます監督🙏感謝の五体投地🙏🙏
DESTINYでは大人に利用されたりなんだりで大変だったシンも今作では「キラ隊長に頼られたい……」なんて等身大の悩みに振り回される姿にほっこり。ケンカのシーンでは割り込んだもののキラとアスランの両方に一瞬でボコられていたり、戦闘中に「こいつ考えてないッ!?!」とか言われたりと闇落ちが一周して吹っ切れたキャラになっていて安心しました笑
あと女性陣の活躍もめちゃくちゃよかった。ラクスをはじめ、誰かから与えられる平和を待つのではなく、仲間の隣で、好きな人の隣で一緒に敵を殴る。最高にカッコいい姿にシビれました。
初回はあらゆるシーンに興奮したり驚いたりで心が大忙しだったので、近々ゆっくり2回目鑑賞してきます。お金をたくさん落として、続編なり外伝なりを作ってもらわねば……!!
ミヤマレベッカ

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