剣々

マット・キラウ:自由のための反逆の剣々のレビュー・感想・評価

3.7
神の名の下に侵略者から祖国を取り戻せ

マレー半島のパハンはイギリスの侵略に遭い、植民地化の道を突き進んでいた
逆らうものは投獄されたり村ごと虐殺される始末…
横暴に耐えかねた領主達も遂に決起し、隊長に若き戦士マット・キラウが選ばれたのだった
侵略者に対し戦士達の怒りが炸裂する!

またまた気になったマレーシア映画!
実在した人物マット・キラウの半生から着想を得て作られたアクション伝記フィクション映画
マレーシアの偉人は全然知らないから全然ピンときません笑
役者もまだピンとこないのですが、イギリス軍に従う本作の宿敵トーガ役にヤヤン・ルヒアンがいました!!動きのキレも強さの説得力も段違い!

いきなり老若男女問わない虐殺というインパクト…
イギリスの暴挙は続き、村は焼き払われ妊婦だろうが足蹴にされた上お腹を刺し殺されることも
中々に残虐な描写もありシリアスな空気感が漂います
事あるごとにイギリスは侵略者、白人の言いなりにはならないって主張があるんですが、このイギリス軍ビックリするくらい白人がいない笑
インドあたりで徴兵してきたんでしょうね
これ指揮官も白人じゃないよね?笑

そして叛逆の旗を掲げるのがキラウ達なのですが、若き戦士達のアクションシーンがやはり本作の見どころでしょう
作中のセリフを聞くにどうやらシラットのようですが、動きや構えはカンフーのようにも見えますね(格闘技は疎い)
流れるような動きとキレのある打撃斬撃による近接アクションは見応えありますよ!
ラストの戦いも中々に熱い展開で良き

また、全編通して彼らの力の源なのが信仰心というのが興味深いです
マレーシアやイスラム圏の文化は全然知らないですが、信仰心の占める割合がめちゃくちゃ高い
戦う理由や結束を求める時などあらゆる行動のキッカケが信仰だった様に思えます
めちゃくちゃアッラーを称えまくるので信仰がここまで根付いているって凄いなと感じました

祖国のために立ち上がった戦士と侵略者との戦いを描く作品でした
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