【映画館のある町の風景】
そんなこんながあって現在「心のリハビリ中」のdmなんですが、やっぱり暗い劇場でスクリーンに向かって2時間没頭すると、その時間はいろんな事を忘れさせてくれるから少しだけ心が軽くなる。
それが、どんなに重い映画だろうと、どんなに荒唐無稽なファンタジーだろうと。
こうやって、どんなに悲しいことがあっても、どんなに忘れられないような出来事があったとしても、1秒、1分、1時間、1日・・と時間を重ねながらそれでも人間は生きていくんだなって、柄にもない事を口にしだした「dm和尚」。
ってな感じで、真っ直ぐ家に帰る気になれなかった昨日は、前から気になっていた「あなたの微笑み」を鑑賞することにしました。
これね、とっても不思議な映画です。
物語自体の構成も「ドキュメンタリー的要素」もありつつ「物語」の部分もあり「自伝的悲哀」の部分もあり、それらがグラデーションのように混ざり合って進行するので、もしかしたら「?」ってなる場面もあるかもしれないんだけど、自分としてはラストまで行った時に「あぁ、(映画という文化に対して)こういうラブレターの書き方もあるんだな~」ってちょっと好きになりました。
実際に映画を作る人(演者や監督、スタッフ、プロデューサー等)、映画を観る人、映画を観る場を提供する人、そしてそういう環境がある町・・・。
そこにいるみんなが、映画というものに触れ、映画というもので繋がって、映画を観て共に心が動く。
「映画を観ない人生よりも映画を観る人生のほうが豊かだ」
映画は決して「作る人、観る人」だけのものではないんだな・・・ってそんな気がする一本。
続きは内容にも触れちゃうので暗室にてこっそり上映します。