KIMプラモスキー

ヒトラーのための虐殺会議のKIMプラモスキーのレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
4.0
不謹慎なのは承知で、非常に興味深い一本でした。
議事録が残っているからと、これを映像化した方々に敬意と感謝を表します。

ヴァンゼー会議の事はこの映画で知りましたが、平然と民族虐殺に関して話される内容は恐ろしく、更に個々の欲望や都合が加わっておぞましさを増していました。

今の日本にも通じるし、人はもともとそうなのかもしれませんが、心を無くすなとおもった二つ。

■数値化
数値化される事で客観視でき、更には変化がわかりやすい為、全てを動かせるかのように思うのかと思いました。
会社でもあるし、今の効率化を求める社会もこの空気に支配されていると思います。
人の心は数値化しづらいだけに。

■言い換え
タイトルのように虐殺会議とは誰もいわない。現実から目を背ける共同幻想も恐ろしい事です。


でも、一番恐ろしかったのはエンドロールで
自分の頭の中でパーセンテージを算出してしまったことです。

自分を映しているかもしれない映画。


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