考えてみたらガッキーの主演作品を観たこと無かった。TVが多いけど映画は意外と少ないのだ。
笑顔が爽やかなガッキーだが、この作品では笑わない女。しかもダイバーシティのテーマに沿ってマイノリティーの女性を見事に演じています。
同級生の磯村もまたマイノリティーな男性で生きづらい世の中で目立たないように生き抜いている。故郷に戻ってガッキーとの関わりが復活する。
男性恐怖症の大学生の東野が同じ大学生の大地との関わりもまたマイノリティーの生き方としてあり得ると思います。彼女から告白したシーンは良かったです。
稲垣吾郎の演じる検事はそんなマイノリティーを受け入れられず、息子の不登校にも向き合えない。結局、家庭崩壊を招くのだが稲垣とガッキーとラストの質疑応答は見応えあります。
実は私も福祉施設で働く支援員でして、障害者や引きこもり、不登校だった人の社会復帰のお手伝いをしているので、他人事には思えず作品に引き込まれていきました。
誰もが生きやすい社会が理想だと思いますが、現実はそうでないと感じてます。
2023年劇場鑑賞 68本目