『自分がどういう人間か、人に説明できなくて、息ができなくなったことってありますか。』
普通の人では考えたこともないであろう悩みや、過去にコンプレックスを持つ自分にとって、凄くエールを貰える作品でした。
普通とズレたフェチや、普通では理解しずらいコンプレックス、親にも友達にも恋人にも理解されず、こっちも理解して欲しいけど、1から理解させるのは難しいし、嫌われるだろうからスルーしている、どうしようもないムカつく出来事がこの世に沢山存在している。
この映画は中盤くらいまで、そのどうしようもない境地に立ってる同情人物たちが一般とのズレに苦しむ様をひたすら観客に見せてくれる。(オムニバスで)
僕は共感する場面が多くあり、救われる希望のある作品だと解釈出来たが、ある程度、後悔のない学生生活を送り、不平不満をあまり感じてない人生を送ってる陽キャがこの映画を見ても登場人物にムカつくだけなのではと感じた。
その人の人生の水準はそこなので、僕から見て幸せそうに見えてもやはり病んだりしてしまうこともあるのだろうけど、一般的水準に達してない僕がその病みを相手にすると余計に病んでしまう事が多々ある。
所詮、人間他人事。理解できない人間とは関わろうとしないし、病んでる自分を完全に理解させようと気にもならない。少数でも近い者同士が寄り添いあって、無理に普通に馴染まなくても、自分達の普通で生きていけば良いと思える映画でした。
だけどもツッコミどころとして
流石に水フェチでも大人3人で子供を撮るのは良くない。
ガッキーがこの作品でも契約結婚してたのウケたし、セックスの予行練習が愛らしくて大好きなシーンです。