正欲のなかむーのネタバレレビュー・内容・結末

スコア3.2（初鑑賞）

レビュー
　色んな人がいるんだなと考えさせられる映画。
途中まで集中して観れたんだけど、途中から
作り物感を感じてしまい、集中力が落ちた。ガッキーは演技は良かったけど、役柄的に合ってないと思える。美人だから流石に作中よりは健やかな生活を送ってるだろうと思ってしまう。まぁちょっとヤバい行動をしてもお咎めがなかったのは美人だったからかもしれない。違う役の誰かに美人だからって調子に乗るなよ的な発言をさせてたら多少リアリティは出たかもしれない。もう少し一般的な容姿の人に演じていただきたかった。
　あと伊坂幸太郎作品のようなエンタメ要素が
強い作品ならいいけど、普段接点のない登場人物
同士がリンクしたり、轢きそうになった人が気になっている人だったりするのは都合よい展開に思えてしまった。特殊な趣向を持った人がメインな話だけに他の部分はもっとリアリティに徹した方が、一般的でない特殊な趣向を持つ人の存在もよりリアルに感じられたと思う。大学生のパートは凄い良かったので、それぞれの人の話はリンクさせないで独立させて欲しかった。
　特殊な趣向に関しては、それ単体でそこまで疎外感を感じるものか、少し疑問に思った。「他の惑星から地球に留学に来ている感覚」というセリフは誰もが多少は共感できるよいセリフだと思う。だけど、個人の感覚からすると趣向が違くても友情等の別の価値観もあるわけで。友達と他愛もなくウイイレやスマブラとかで和気藹々としてる瞬間とか夢の実現のために努力するとか。趣向以外にも他にも人と違うと感じる箇所はきっとあったと思う。草野球の誘いに乗らないとか、マヨラーとかは多少あったけど、もう少し違う部分で疎外感を感じている様子があればより共感できたかもしれない。
まとめると、ある程度、構成や話の内容を尖らせないと世間に広がらないのかもしれないけど、個人的には必要以上に気を衒わない作品が好き。

プチレビュー
・吾郎さんの一家は学校に行くとか行かないとか
　YouTubeを続けるか辞めるかじゃなくて、
　もっと折衷案があるだろって観ていて
　悶々とした。