誰とも分かり合えないと諦めて、辟易、絶望していた人生に同じ人種を見つけた時の温かみ、光の優しさを社会的な構造対立を交えて淡々と描いた映画です。
自然とやってくる明日にさせ絶望しているマイノリティたちの心の解れる様子や時には感情的に思いを伝えるキャラクターにぐいぐい引き込まれました。特に佐藤寛太と東野絢香は良かったですねー！東野さんの独白シーンは素晴らしいの一言で、今後の活躍も楽しみです。
感情の問題でなく抗えない性質を持つ者同士の話なんですが、今は辛くても1人ではないとこの映画は伝えてくれます。必ず心の支えがあるんだと示してくれます。
「1人じゃないといいね。」
ガッキーの台詞に心が温みます。
あとこの映画のガッキーは8割目が死んでいて新鮮です。
マジョリティ代表として稲垣吾郎の役ですが個人的に必要無いんじゃないかと思いました。対立構造にする必要がなぜあったのか？そんな説明的にせずとも良い映画になった気もしますが、好みですね。
少なくともガッキーとのクリームコロッケのシーンは確実に要らないと思う。
後半はもう、アングルも展開も万引き家族みたいになっちゃって、ちょいと興醒めしたかなー。
朝井リョウの小説の映像化って相当難しいだろうな、と思いました。表現を表に出しすぎても変に安く見えるシーンがいくつか感じちゃいましたね。
