正欲のやすのネタバレレビュー・内容・結末

ある程度まともな社会人に擬態しながら生きてる身としては、とても刺さった。こういった"普通"というのは強弱こそあれ全てに通じるもので、そこは絶対に理解し合えない自分とは違う世界が見えてるということを忘れないで人と関わらないと。
「いなくならないから」ほど愛のある言葉はないなぁ。1番欲しい言葉よね。自分の理解されない部分が理解され一緒に生きていくことが最大の救いになるように造られた人間ってなんなんだろう。自分も例外なくそうで、でもこの感情はなんなんだろう？と、いつも分からなくなる。
皆さんの演技もとっても良かった。あの男性恐怖症の女性とか、それとしか見えなかった
ただ主演二人の顔面が強すぎて。本当の地獄は見た目も中身も人と関わるにはマイナスにしかなり得ない人で、そういう人にも人と理解し合う以外の、諦める以外の救いがあったらなと。それを知りたい。
結局人の是非のようなものを自分が判断するなんて傲慢なわけで、人は人でそうなんだーへぇーで片付けるくらいがちょうど良いのだけども、でも自分の子供とか大切な人が自分の知ってる価値観から大きく外れたとき、それをどこまで許容でき自分を納得させられるのかはわからんよね。自分軸で図らないことを信念に置きつつも分からないものはやはり怖気付いてしまうから、そこの矛盾を孕む自分自身に萎える。でもここに答えはなくて、きっと大切なのは調べ考え理解し相手のことをどこまでも考えることよね。それができていれば、それがどんな選択になったとしても、自分のできる最大限の人との関わり方ができてると思う。