このレビューはネタバレを含みます
原作は発売当初に購入し、あまりの面白さに一気読みしたことを覚えています。
今回実写化すると聞いた時、一体あの話をどう一本の映画にまとめるのだろうと思いましたが、結果すばらしい作品になっていました。
まずキャストの皆さんがそれぞれ役にぴったりでしたね。特に新垣結衣さんは今までの役柄と違い、目に光がないような影のある役を演じていましたが、まさに新境地という感じでとてもよかったな…と個人的に思いました。
昨今多様性という言葉は至る所で見聞きしますし、みんなでマイノリティについて理解していこうみたいな風潮がありますよね。多様な嗜好があるということを知るのは大切なのかもしれませんが、それを理解しようとするのがそもそも多数派のエゴなんだなと思いました。理解しようとするということは、自分はあくまで普通の人間だから、普通じゃない人のことを理解するという、無意識の上下関係ができているのだなと思いました。
ラストは悲しかったですが、夏月の「いなくならない」という言葉が救いでしたね。息苦しい世界で分かり合える人と出会えたこと、その人がそばに居てくれることがどれだけ心強いか。
まだまだ感想を整理できていない、他の方のレビューも拝見しつつ、まとめていきたいと思います！
新年1本目の映画、とてもいい作品に出会えました！
