ツブ

正欲のツブのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

「世間並みに擬態するために、生きていくために手を組みませんか」
「ひとりじゃないといい」
「必死に生きてきた道のりをありえないの一言で片付けられる」

ダイバーシティ、多様性、個性
エンタメ性があるものばかり注目されている
フェチも性癖も性的嗜好も
どれを認めてどれを認めないのか
やっぱりそれを決めるのは世の中にある 普通 っていう基準で
自分の個性は世の多様性のレールには乗れない認めてもらえない
振り出しに戻ってさらに切り離される

かなり年下が好きな男の人は許されなくて
かなり年上が好きな女の子は許される
その人の立場、性別、年齢、
どこからどう見るか、どの視点なのか
ダイバーシティなんて
無理なんじゃないかと思う

もし今普通とされてる自分の性的嗜好が
異常なものとされる世界で
まして法律で禁止されている世界だったら
自分の性的嗜好を今から変えることは出来ないし、生きていけないと思った

犯罪はダメだけど、ダメなんだけど
じゃあ人並みに生きるにはどうすれば良かった?と考えさせられる


あの二人が全く性的にならずに普通の人の行動を試してるのを見てそう思った

何が正しい欲なのか


どう思うかは自由だよって
大也くんの言葉が残ったな
ツブ

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